前回の続き。今回は種類についてです。
時代の推移によって、パップテント はいくつかの種類があるようです。
第二次世界大戦前から存在し、2000年ころまで生産が続けられていたので、約70年間は生産されていた米軍の支給品の中でもかなり息の長いアイテムの1つであると言えます。それゆえにささやかながらもマイナーチェンジを繰り返して来たようです。
なお偉そうに書いていますが、根拠としてはシェルターハーフテントを最大で35枚所持時していたときがあり、1枚1枚を確認した成果を根拠にこの記事を書いています。サンプル指標としては多くはありませんが、一般的にはそんなに持っていた人は珍しいと思うので、そこは大目にみてください。
今回はまずは1945モデルをご紹介。
こちらが初期型のパップテント で、1930年代から50年代まで支給されたと思われるタイプです。色は戦前がカーキ色で、1944年のいつ頃からかODになったようです。幕の材質はよく流通しているシェルターハーフと代わり映えしませんが、最大の違いはボタンです。
画像のように平ボタンタイプとなっており、よくみるドットボタンではありません。そして片側しかついていないため、幕の連結強度はちょっと弱いです。
こちらがよくみるドットボタンタイプ。スタンプは1966とありました。
ベトナム戦争の前くらいから、マイナーチェンジしたようですね。
あとガイドロープを引っ張る部分も差がありました。初期型はこちら
ロープの取り付け位置が幕の内側にあるため、非常に使いづらいです。
こちらが60年代以降のモデル
ロープの取り付け位置が外にでるようになったので大変使いやすくなりました。
そして、このナム戦モデルにも変化が訪れます。
シェルターハーフの地面側部分にはドットボタンがあるタイプと、ないタイプがあります。
これも生産時期によってかわるようで、手元にあった幕をみてみると1971年のスタンプがおされたやつにはまだあり、1975年のスタンプのやつにはもうドットがついていなかったので、やはりベトナム戦争の終結をへてマイナーチェンジしたのではないかと思われます。
これがあるとなにがいいかというと、テントの連結ができる点です。
この下面のドットボタンがあると上部のドットボタンと連結できるようになり、中型から大型までのテントを作ることができます。
ドットボタンと平ボタン、万が一平ボタンを手に入れてしまった際には、残念ながら使いづらいです。流通量からみればそれは少ない確率だと思いますが、互換性はないので注意してください。
ps;①で紹介していたスチールポールですが、若干低くなるけど、横幅が広がります。
幅は200くらいになります。
簡単ながら、種類としては
(1)平ボタンとドットボタンの違い
(2)下面のドットボタンの有無
といったところが注意する、こだわる点かもしれませんね。
大人気のシェルターハーフですが中古流通以外にも手に入れる方法はあります。
海外の米軍アイテムの販売サイトで「at the front」というお店があります。
そこには第二次世界大戦のころのモデルですが、カーキ色のシェルターハーフのレプリカを取り扱っています。ご興味のある方はそちらを利用されてみてはどうでしょうか。上記の店名を検索にかければすぐにでて来ますし、クレジットカード決裁対応なので、楽チンですよ。
では。ここまでです。長文お読みいただき、ありがとうございました。